物は少ない方がいい
叔母とのお別れから、じき1ヶ月が経とうとしています。
公営住宅に住んでいたので、最長3ヶ月で明け渡しをしなければいけません。
タンスや家電といった大きい物から針やボタンといった小さい物、趣味だったガーデニングですくすく育った植物たち…
これらの行方を決めてあげなければいけません。
しかし…
ホントに1人で住んでたのか⁇というほど、物に溢れています。
既製品やらお手製やら、生地から糸まで!
私の手先が器用で裁縫が得意だったら頂戴しますとも。
枕元には断捨離関連の本があったので、これから取り掛かる予定だったのかな^_^;
残された物品を一つ一つ手にとって、新しい行先を与えてあげるのは、思った以上に進まないですね。このまま保存してあげたいくらいです。
残された方が辛い。
四十九日までは、このままをキープする予定です。
服飾の仕事に就いていただけあって、手持ち服や飾りなんかにもセンスが光ってます(´ω`)
形見分けっていうんですか。
私も何点か分けてもらおうと思っています。
ただ、私は姪という立場なので、大きな声でアレ欲しい!コレ欲しい!とも言えないですし、家族も私の物の少なさは知ってると思うので、一番最後に選ばせてもらいます。
おそらく植物かな?
かえって姪という立場なだけあって、目につくところがでてきました。
叔母は独身でしたので、配偶者や子はおらず、父母(私からだと祖父母)も他界しています。となると法定相続人は、兄弟(私の母)です。
残された者は、短時間で誰に連絡をすればいいのか、残された金品はどうすればいいのか全てをはぐって糸口を見出していきます。
最後の最後まで、生きる意思があったので遺言は残されていませんでした。
携帯電話の連絡帳や履歴、手帳、財布や通帳…
整理整頓はされているんですが、何をどうすればいいのかサッパリで兄弟は困惑しています。
銀行は凍結されたため、今後の引き出しには相続人全員の署名捺印が必要です。
遺産トラブルに発展する可能性もでてきました。
そして家の物品は、明け渡しまでのリミットである最長3ヶ月、なおかつ四十九日以降ともなれば実際は1ヶ月そこらで片付けをしないといけません。みんながみんな鍵を持っているわけでもなく、平日に動けない人が大半なので、週末にとなると、5月の毎週末には業者や宅配の手配をしないといけないわけです。
その作業を60すぎた高齢兄弟が行うんです。
彼らはよく意見も衝突していて、くわえて足腰は思うように動かない…もう大変です。
残された者はジワジワ襲ってくる悲しみをこらえるのに必死で、大量に残された物の処理においついていません。いかにこの状態をキープし続けるかに知恵を振り絞っているようです。
歳のせいなのか顔を会わせばあーだこーだケンカで、計画すら立っていないようです。
後始末や身支度って、自分の年齢に関係なく進めておいた方がいい。
残された者への、せめてもの孝行として。