映画「スーパーの女」鑑賞の雑多な感想
こんにちは!のんきーもんきーです。
前回の「タンポポ」に続き、
今回も伊丹十三監督「スーパーの女」(1996年)を鑑賞しました。
いつだかの日帰り観光バスの帰りで見た記憶があるものの、最後まで見れずにそのまま月日が経った作品です。
ざくっと言うと、いんちきライバル店に負けそうだったスーパーが幼なじみの力を得て復活するお話です。
つらつら感想を書いてみまーす。
1.情報量が豊か!
スーパーの裏方さんに拍手!惣菜部・精肉部・生魚部・青果部などなど、それぞれの担務に特化した悩みが2時間という枠に埋め込まれています。この緻密な仕事内容をどれくらいの期間で情報を仕入れたのか?取材したのか?と、コメディでもありつつ、ある種のドキュメンタリーにもとれます。
問題になった食品偽装にしろリパックにしろ野菜の切り込み方にしろ、舞台が身近にあるスーパーなだけに難しい単語もなくすぐ想像つきます。
いや?これは監督が分かりやすく単語や背景を噛み砕いてくれたのかな?
今なくてはならない、エッセンシャルワーカーの一つ、スーパーという小売部門を知った気になれました。
2.主人公・花子演じる宮本信子が超元気!
特に女性が活気ある映画なんですよ!レジ係にしても惣菜部にしても、女性が数多く登場するのですが、まぁ皆さん言いたいこと言うし、よく喋る。
スーパー建て直しのキーマンとなる花子も夫に先立たれているにも関わらず、スーパーへのアツイ情熱がこうも周りを動かすのかー!と感心してしまいました。きっと好きこそなんですよね。自分が大好きなスーパーだからこそお客様目線であり続けたいと情熱を注ぐ姿勢は、心打たれました。どうしても惰性やコストを考えちゃいますが、突き進む姿勢にイヤミを感じさせないのも宮本信子さんの演技力なんでしょうね⭐️
最後は決まって、いんちきライバル店のお客様を取り戻しますが、このスーパーはずっと進化し続けるでしょうね〜きっと。
3.圧巻!俳優陣!
豪華です。いまこれほどの俳優さんを揃えて映画を撮ることが出来るのかな?ってくらい俳優陣の嵐、エキストラの嵐、ヒトヒトヒト!津川雅彦、伊東四郎、三宅裕司あたりの方々が頑張っています。
あと、個人的に役者としての柳沢慎吾と松本明子が好きです。
柳沢慎吾は不器用なんだけどまっすぐな性格で、上からは目を配ってもらえるキャラがよく似合う。松本明子は庶民派なんだけど、ちゃんと言いたいこと言ってくれる代弁者がよく似合う。バラエティで見かける二人になってしまいましたが、まだまだ演じてほしいなと思っています。
4.互いに先立たれた同士の恋愛模様
専務も奥さんをガンで亡くし、花子も夫に先立たれ、たまたま幼なじみと出会い同じスーパーのほんぶで働くことになったら、そりゃいくつだろうと恋心も芽生えますよね。専務が猛烈に花子へアタックしますが、「ここで寝たら専務のオンナになっちゃう!」というセリフが印象的でした。それだけ仕事にプライドかけてるんですね。
梅雨入りがはやくまいったなーと思っていましたが、よく晴れてます!
青空のようにスカっと楽しい作品でした!
以上、のんきーもんきーでした。